転職を考える際の一番の悩みどころは、どのサロンへ転職すべきかという点ではないでしょうか。
様々な理由で転職活動を開始するに至るわけですが、もといたサロンよりも気持ちよく、良い待遇で働きたいと思うのは誰もが願うところです。
そこで大事になってくるのがサロン選びです。
転職が初めての方も、すでに何回かされている方も、ある意味「サロン選びを失敗した」から転職せざるを得なくなったとも言えなくありません。
人生の節目である転職を納得の行くものとするように、しっかりとサロンを調べ、自分に合うかどうかを吟味しましょう。
この記事では、転職に失敗しないためのサロン選びのポイントをご紹介します。
この記事のとおりにサロンを選ぶことで、転職時のミスマッチの確率が格段に下がるはずです。
ぜひ転職活動のテンプレとして活用してみてください。
目次
失敗しないサロン選びのステップ
転職したいと思って、すぐにどのサロンに行くべきかをインターネットで調べる方は転職に失敗しやすいと言わざるを得ません。
サロン選びには順を追ってすすめるべき手順があります。この手順を踏むことで、転職時のミスマッチを下げることができるのです。
サロン選びのステップ
1.転職条件の洗い出しと優先順位づけ
↓
2.条件にあったサロンを探す
↓
3.実際に条件を満たしているか確認する
1.転職条件の洗い出しと優先順位づけ
転職したいと思うからには今のサロンでは満たされていない条件がいろいろあるはずです。
サロン選びの最初のステップは転職に求める条件をすべて書き出して、優先順位をつけることです。
最初に条件を洗い出して優先順位をつけることで、サロンを探す際に時間を短縮できたり、複数のサロンから合格をもらった際に比較軸が明確になります。
転職条件を洗い出す際のポイント
転職条件を洗い出すときには、条件項目をあらかじめ確認した上で、自分が転職する際に思っている希望を書き出してみることをおすすめします。
その上で書き出した希望をカテゴリー化して条件としてまとめていきます。
事前にどのような項目に気をつけるべきか目を通しておいた上で、書き出すことで気づいていなかった条件を発見することができます。
転職条件を整理する際に参考にすべき条件項目
分類 | 項目 | 検討事項 |
店舗 | 立地(エリア) | 通勤のしやすさ 競争が激しいか 自分の指名客が来てくれるか |
設備 | セット面はいくつあるか シャンプー台の形式 |
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客層 | メニュー 客単価 新規割合 |
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スタッフ | 人数(スタイリスト/アシスタント) カット技術 雰囲気 |
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待遇 | 給料 | 基本給 固定給/保証給 歩合率 |
勤務形態 | 雇用形態 勤務時間 休日 |
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福利厚生 | 有給制度 社会保障 退職金 その他福利厚生 |
転職条件の優先順位付け
転職条件を書き出すことができたら優先順位をつけていきます。
順位をつける際のポイントは「絶対に外せない条件」「できるだけ優先したい条件」「優先しなくてもいい条件」の3パターンで分けることをおすすめします。
福利厚生や雇用形態、勤務時間などは外せない条件になりやすい項目ですし、歩合率や基本給などはできるだけ優先したいですよね。
人によっては退職金や勤務時間は優先しなくてもよいと思う方もいるかもしれません。
例えば、給料が低いことがネックで転職を考えている若手のスタイリストなら、保証給があって歩合率が50%以上であることが外せない条件、できるだけ新規割合が高い方がいいというような優先度になったりします。
2.条件にあったサロンを探す
転職条件の明確化と順位付けができれば、いよいよ条件に合うサロンを探していきます。
サロン探しには、インターネット等で直接サロンのHPを検索する場合と求人サイトや転職エージェントなどの転職支援サービスを活用する場合があります。
すでに条件に合うサロンの候補がいくつか絞れている場合には、直接HPを見てみるか実際に電話をして見学にいってみるとスムーズに情報を収集することができると思います。
もしまだ具体的にサロンを絞れていない場合には、転職支援サービスの活用をおすすめします。
無料でいろいろな情報を収集できたり、応募の代行をしてくれたりするので、うまく活用すると転職活動にかける時間を大幅に効率化することができます。
サロン探しにおける求人サイトの活用方法
求人サイトはその名の通り求人が掲載されているサイトになります。
ホットペッパービューティー、リジョブやリクエストQJというサイトが大手になります。
求人サイトを活用するメリットは、希望の条件で絞り込みながらサロンを検索できるという点です。外せない条件を入れながら、優先すべき条件で絞っていくと簡単に自分の転職条件にマッチするサロンを探すことができます。
また、サロンのHPに採用ページがないような場合でも、店舗の情報や待遇など詳しく記載されているので気になるサロンがある場合、一度求人サイトも見ておいたほうがいいでしょう。
サロン探しにおける転職エージェントの活用方法
転職エージェントというと聞いたことがない方もいるかもしれません。
不動産の仲介業みたいなものというとイメージしやすいかもしれません。
新しく引っ越す際に、SUUMOやHOME’Sのような物件サイトで家を探すと思います。
これが求人サイトにあたります。
その後に問い合わせて、不動産仲介のお店に行くと物件サイトに載っている物件以外にも希望の条件に沿った家を紹介してくれます。これが転職エージェントにあたります。
転職エージェントでは求人サイトに掲載されていない非公開求人を扱っている場合が多く、また、直接サロンの求人担当とつながっている場合が多いので選考までがスムーズというメリットがあります。
登録をして条件を提示すればマッチしたサロンを紹介してくれるはずなので、試しに登録してみるのもいいかもしれません。
3.実際に条件を満たしているか確認する
サロン探しの最後のステップは調べた情報が正しいかどうか確認することです。
基本的にHPや転職支援サービスで収集した情報に嘘はないのですが、情報と実態がかけ離れているというケースも少なくありません。
例えば、「有給休暇10日支給」とHPや求人サイトに書いてあり、制度として整っていたとしても、実際には取得している美容師がほとんどいないというようなこともあります。
こういったミスマッチをなくすためには、見学に行ったり、サロンで働いているスタッフに質問するなど生の情報を収集することが大切です。
忙しく、なかなか多くのサロンを見学したりすることは難しいかもしれませんが、少なくとも面接の際に自分の転職条件に該当する項目について質問してみるなど、直接情報を仕入れることが大切です。
転職に失敗しないためのサロン選びとは
今回の記事では転職する際のサロン選びのためのステップについて解説しました。
転職の成功と失敗を決めるのは自分の納得感です。なぜ転職をするのか、どういうサロンであれば満足できるのかをしっかりと見定め、自分の条件にあったサロンを的確に選ぶことで、転職後に納得して働くことができます。
ぜひこの記事を参考にして転職活動を進めてみてください。