業務委託美容師必見!確定申告を行うときの流れを完全解説! | SALON SEA

業務委託美容師必見!確定申告を行うときの流れを完全解説!

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毎年3月に入り、確定申告のために税務署に行かないと!と慌てる方も多いのではないでしょうか。そもそも、確定申告って誰がしなければならないの?という方もいるかもしれません。

苦手意識をお持ちの美容師の方も、そもそも確定申告って何?という方も、この記事で確定申告の方法を確認してみてください。

そもそも確定申告ってなに?

Wikipediaで調べてみると次のようになっています。

確定申告(かくていしんこく)とは、日本の租税に関する申告手続を言い、日本においては次の諸点を指す。

  1. 個人が、その年1月1日から12月31日までを課税期間として、その期間内の収入・支出、医療費や寄付、扶養家族状況などから所得を計算した申告書を税務署へ提出し、納付すべき所得税額を確定すること
  2. 法人が、原則として定款に定められた事業年度を課税期間としてその期間内の所得を計算した申告書を税務署へ提出し、納付すべき法人税額を確定すること
  3. 消費税の課税事業者である個人又は法人が、課税期間内における消費税額を計算した申告書を税務署へ提出し、その納税額を確定すること

出典:Wikipedia 確定申告

ちょっと難しいですよね。
「一年間の収入や支出を計算して、納税すべき金額を確定させること」と簡単に理解しておけばいいと思います。

確定申告はだれがしなければならないの?

サラリーマンの方同様、美容室と雇用契約を結んで働いている美容師の方はそもそも確定申告をしたことがないという方が多いのではないでしょうか。それは、そのはずで、確定申告をする必要がある人と必要がない人がいるのです。

次の所得を受け取った方は確定申告が必要になる場合があります

  • 配当所得
  • 不動産所得
  • 事業所得(個人事業主)
  • 給与所得(高額所得者など)
  • 退職所得
  • 譲渡所得
  • 山林所得
  • 一時所得
  • 雑所得(年金、事業的規模でない副業による所得などがある場合)

美容師の方で当てはまることが多いのが3番目の事業所得です。業務委託やフリーランスとして働いている美容師の方は、個人事業主として、事業所得を得ていることになりますので、確定申告が必要になります。

面貸しなどで副業で稼いでいる場合も金額によっては確定申告の必要がある場合がありますので注意してください。

確定申告はいつしなければならないの?

確定申告は下記の期間で実施する必要があります。

  1. 所得税及び復興特別所得税は2月16日~3月15日
  2. 個人事業者の消費税及び地方消費税は1月4日~3月31日

2については、前々年度の売り上げが1,000万円をこえているかた、前年度の1月~6月までの売上が1,000万円をこえている方が対象になります。

確定申告はどこでできる?

確定申告を行う場所として定められているのは、原則として1月1日時点で住民票がある自治体の税務署とされています。

管轄の税務署を調べる場合は、国税庁のホームページから各都道府県の税務署を調べることができます。

国税庁ホームページ:国税局・税務署を調べる

税務署以外の場所でも申告できる?

基本的に確定申告は税務署で行うことが必要になりますが、直接税務署の窓口に行かなくても確定申告を行うことができます。

郵送で提出

直接税務署の窓口に持っていかなくても、郵送で確定申告書を提出することができます。書き方がわからない場合や、確定申告の書類を持っていない場合は、確定申告用のWEBページから詳しい方法や書類をダウンロードすることができます。

インターネット上で確定申告の書類や方法を確認できるサイト
国税庁:確定申告特集

e-Taxで申告

上記のサイトからWeb上で確定申告を行うことができます。
事前に電子証明書やICカードリーダライタというものを準備する必要がありますが、Web上で完結することができるのは便利ですよね。

こちらのページに利用のための事前準備が説明されていますので、興味があれば調べてみてくださいね。

確定申告をする前に必要な書類

一般的に必要となる書類は下記のものです。これらの資料は最長で7年間保管しなければならないものもあるので、すぐに捨てないようにしてください。

  • 売上伝票または日報や月報
  • 経費類の請求書、領収書
  • ビジネスで使用している通帳
  • 国民健康保険の領収書
  • 国民年金の控除証明書
  • 給与明細の控え(スタッフを雇っている場合)
  • 生命保険・地震保険などの控除証明書(加入している場合)
  • 住宅ローンの残高証明書(住宅ローンを組んでいる場合)
  • 扶養家族の収入がわかるもの(扶養家族がいる場合)

確定申告の流れ

  1. 申告対象の年の1月1日~12月31日までの帳簿を作成
    該当期間の収支がわかる資料(売上伝票や日報など)を用意し、売上と経費を集計し、青色決算書または収支内訳書を作成して、差し引きして儲けの金額を算出
  2. 保険やローンなど控除対象となる支出をまとめる
    国民健康保険、国民年金、健康保険、扶養家族の収入状況、住宅ローンの残高などを調べます。
  3. 専用の申告用紙にそれぞれの金額を記載して支払う税金を計算
    国税庁:確定申告特集 こちらのページで申告書の作成が可能です。
  4. 決算書・申告書が完成したら、税務署に提出し、受付印のある控えを受け取ります。
  5. 計算した税金を納付します。

どこまで経費として申告していいのか?

美容師として売り上げを稼ぐために必要な経費は申告して問題ありません。具体的な判断基準が定められているわけではないので、なぜそれが仕事をするうえで必要なのかを説明できるかどうかを基準として申告するといいかもしれません。

店舗家賃、通勤交通費、講習会の参加費材料代、美容器具代、電話代、通信費、店舗に置くための雑誌や書籍代などは、問題ないでしょう。

まとめ

確定申告などの事務作業は本当に手間がかかりますよね。手間がかからない一番の方法は、こまめに収支を管理して普段から確定申告に備えることです。フリーランスとして美容師をされていると忙しく、そこまで手が回らず、確定申告の時期になっていろいろと書類を整理しなければならないということもあるかと思います。普段から必要な書類の保管、管理をしっかりしておくことで直前になって焦ってしまうということもなくなります。

Web上で申告書を作成できたり、送付までできたりとひと昔前に比べれば格段に便利になりました。また、フリーランス向けのサポートサービスなども数多くありますので、どうしても面倒だという方はそういったサービスを利用してみてもいいかもしれません。